「TKサウンド」と48グループの合体にアイドルファンの期待が高まっている。アイドルグループ「SKE48」は24日、公式ユーチューブチャンネルでチームSが5月28日から全曲オリジナルの「愛を君に、愛を僕に公演」を開始すると発表。新公演のプロデューサーは小室哲哉(63)で、公演で披露される全16曲を小室と木根尚登氏(64=TM NETWORK)が書き下ろした。

 48グループのオリジナル公演を総合プロデューサーの秋元康氏(63)以外が手掛けるのは初めてのこと。実は昨年10月にSKE48の新公演プロジェクト始動が発表された際に「プロデューサーは後日発表」と告知されると一部ファンの間からは心配する声もあがっていた。

 48グループ最大の魅力は劇場公演だが、その世界観を作り上げてきたのは何といっても秋元氏だけに「秋元先生以外の人で大丈夫なのか」「SKEや劇場公演のことをあまり知らない人がプロデューサーだったらどうしよう」と不安視されていたのだ。

 だが、この日の配信で小室が作詞作曲した公演タイトル曲「愛を君に、愛を僕に」の音源が披露されると「公演で早く見たい」「THE小室哲哉!なメロディー!な感じがします」とSNS上ではポジティブな反応。「僕は90年代、JーPOPが大好きだったので小室さんの曲もよく聴いてました。安室奈美恵さんをあれだけ大きくした人だし期待したいですね」(高須クリニック名古屋院・高須幹弥院長)

「SKEの色と小室さんの色が交じり合ってすごく新鮮です。シン・SKEという感じでした」(お笑いタレント・ユリオカ超特Q)と著名人ファンの間からも小室プロデュース公演に対する期待が高まっている。

 小室といえば、安室奈美恵や篠原涼子をはじめ松田聖子、小泉今日子、中山美穂、中森明菜、原田知世ら名だたる女性アイドルたちに楽曲を提供してきた音楽プロデューサーでもある。コンポーザーとしてもプロデューサーとしてもアイドルソングとの相性は抜群なだけにプロデュース公演への期待とワクワク感は高まっている。

 またSKEファンはTKサウンド直撃世代ともいえる30~50代の男性ファンが中心ということもあり「うちのグループのファンには刺さると思います」(SKE関係者)という声も出ている。

 小室は「僕は、昨年秋、TM NETWORKを再起動させ、音楽活動を本格的に再開しました。たった3人ですが、SKE48と同じ、グループで音楽を作る楽しさを久しぶりに満喫しています。高いハードルの向こう側には大きな喜びがあるものです。公演初日までチームSの皆さんにご苦労をおかけしますが、素晴らしい公演になるよう一丸となって頑張って、ファンの皆さまへ感動を届けましょう!今回、こうしてSKE48の歴史に加われたことに感謝いたします。5月から始まる新公演をファンの皆さまとともに僕も楽しみにしています」とコメント。

 SKE48とどんな新公演を作り上げていくのか注目だ。