テレビ朝日退社を発表した富川悠太アナウンサー(45)が25日、金曜メインキャスターを務めるニュース番組「報道ステーション」(月~金曜午後9時54分)に最後の生出演をした。この日をもって同番組を卒業する。番組終盤、改めて報告した。

富川アナは「まずはこれまでニュースの現場で温かく接してくれた皆様、特に被災地の皆様は自分たちが大変にもかかわらず、取材を受け入れてくださり、しかもその後も私とつながって私と連絡を取り合ってくださった方が多くいらっしゃいました。心から感謝いたします。ありがとうございました」と深々頭を下げた。

続けて「リポーターとして全国各地を飛び回っていた日々から、ここに座りまして、キャスターとして伝えてまいりました今日まで、常に視聴者の皆さんに『本当のことを伝えたい』という一心で番組に携わってきました。これから『報道ステーション』を離れ、テレビ朝日を離れますけど、やはり本当のことを追求して、皆さんに本当のことを伝えたいと、現場に、新たな現場に立ち続ける所存です」と今後も報道に関わっていく意向を改めて示し、「またどこかでお目にかかれたらと思います。『報道ステーション』での18年間、本当にありがとうございました。心から感謝いたします」と感謝を伝えた。

金曜キャスターの徳永有美(46)から「これからも全力でみんなで応援しています」とエールを送られると、富川アナは「またお会いしましょう」とカメラをじっと見つめ、笑顔で頭を下げた。

富川アナは16年4月、古舘伊知郎の後任として「報ステ」キャスターに就任。今年2月25日に同局を通じて退社と「報ステ」卒業を発表した。今後については「これからもニュースの現場に立ちます」とし、自身が20年4月から新型コロナ感染で長期休養したことにも触れ「コロナ感染で私をはじめ番組への信頼を失わせてしまったこと、今でも責任を感じ後悔も拭えてはおりませんが捲土(けんど)重来を期して新しい現場へ誠実に挑んでまいります」とコメントしていた。

また今年2月25日の「報ステ」では、3月末をもって退社すると、時期を自身の口で報告した。

同番組は昨年10月から月~木曜日、元NHKの大越健介氏がメインキャスターを務めている。金曜日は4月以降、メインキャスターを徳永有美が担当。同局板倉朋希アナも加わる。