【病院通いになる前に健康寿命をのばす! プレメディカルケア】 延べ5万人の体の悩みを聞き、メンテナンスを行ってきた新進気鋭のスポーツトレーナー・永井正彦氏が、ケガや生活習慣病を未然に防ぐヒントを伝授します。

【お悩み】スマホゲームでよく指がつります。そうならないためには?(40代女性)

【アドバイス】ピアニストの方々が行っている「指ストレッチ」ならいつどこででもできます。

【解説】スマホ操作は、ピアニストの指の動きに似ています。とくにスマホでゲームをプレーするときは、通常のスマホ操作よりも指の動きが速くなるので、まるでピアニストの見せ場のような感じです。

 ピアニストは指や手首のストレッチを丹念に行いますが、日々スマホを操作している人が行うことはほとんどありません。そのため相談に来られた女性のように指がつったり、手首からヒジまでの腱鞘炎が起きてしまう人が増えてきているのです。

 ピアニストの方々が行っている指ストレッチは、柔軟性を高め、関節可動域を広げることが目的です。

 よく行われているのは指を1本ずつつかんで軽く引っ張る。親指と人さし指、人さし指と中指といった順番に各指の間を目一杯広げる。両腕を前に突き出し、指全体を目一杯広げたパーの状態にして10秒間キープする。パーの状態からぎゅっと握る。この一連の動きをワンセットとし、1日3回行うことで指先の血行も良くなり、関節可動域も広がります。

 指ストレッチは、電車での移動時間等、いつどこででも短時間で行うことができるので、スマホゲームだけでなく普段のスマホ操作やPC操作などでも、指の動きがスムーズになるでしょう。 

 ◆永井正彦(ながい・まさひこ)1980年6月28日、東京都生まれ。スポーツトレーナー。2005年に都内でスポーツ整体「プレメディカルケア」を開業。パラ水泳の宮崎哲選手や津川拓也選手のパーソナルトレーナーも務めている。