【ニューヨーク州ブルックリン発】WWEの〝キング・オブ・ストロングスタイル〟中邑真輔(42)が、プロレスの祭典「レッスルマニア38(WM)」(4月2、3日、テキサス州AT&Tスタジアム)でのスマックダウン(SD)タッグ王座取りへ弾みをつけた。

 WMではリック・ブーグスとのコンビで強敵ウーソズ(ジミー&ジェイ)の持つSDタッグ王座に挑戦する。この日のSDでは中邑がWM前哨戦でジミー・ウーソと一騎打ち。ウーソズは入場するやいなや、先にリングインしていた中邑とセコンドのブーグスに殴りかかった。

 これに中邑はジミーにヒザ蹴りからハイキックをくらわすと、ブーグスはジェイをリフトアップしてジミーに投げつけた。鮮やかな連係で先制した中邑はゴングが鳴っても絶好調だ。「カモーンッ!」と挑発してニードロップや痙攣(けいれん)式ストンピング。さらにトペスイシーダを狙うジミーに、エプロンから滑り込むようにカウンターキックを叩き込んで雄たけびを上げた。

 終盤には中邑がコーナー2段目から得意のダイビングニー。さらにキンシャサの体勢に入ったが、場外でジェイがブーグスを背後から急襲。これに気をとられた中邑は、振り向きざまにジミーのスーパーキックを浴びた。何とかカウント2で返したものの、ジミーは場外のジェイにブーグスのギターを持ってくるように指示した。

 しかし、ブーグスはギターを引っ張りこれを阻止して、ジェイをコーナーポストに叩きつけた。相棒が場外戦を繰り広げる合間に復活した中邑は、ジミーに強烈なスピンキック。最後はたぎりにたぎってから必殺のキンシャ弾だ。ジミーの顔面にヒザを打ち込んで見事に3カウント。祭典の前哨戦を抜群の連係で制してみせた。
 
 勝利した中邑はブーグスに抱きかかえられると、コーナーに上がって会場に設置されたWMのマークを指さした。来週に迫った祭典での王座奪取へ、準備は万端だ。

 王者ウーソズVS中邑&ブーグスのSDタッグ王座戦が行われる「レッスルマニア38」は、日本時間4月3日にWWEネットワークで配信される。