舞台「小鳥の水浴」が26、27日、東京・梅ケ丘のプチルピリエで上演された。出演は演出も兼ねるかわさきひろゆき(59)と里見瑤子(48)。プロデュースは角川清子氏。

「小鳥の-」はレナード・メルフィ作。ニューヨークで詩人を目指しているフランキーはカフェで働き始める。ある深夜、帰ろうとしたフランキーは、カフェに勤めていたヴェルマが道にうずくまっているのを見つけ、自分の部屋へと招き入れる。20代後半の男女のやりとりを描く。

上演後、翻訳・脚本の池島ゆたか氏(73)がトークショー。「59歳と48歳が20代後半という設定の役を演じましたが、どう見えたでしょうか。女を部屋に連れ込んでなんとかものにしようとする男、男の気を引きながらも拒絶する女など、この作品には演劇の全てが詰まっている」と話した。そして、12年にはニューヨーク公演でヴェルマを演じた里見に対して「48歳なのに演じると処女に見えるから不思議だ」と称賛した。

60~70年代のアングラ劇団ブームをリードした劇団「天井桟敷」の主宰者で83年に亡くなった寺山修司氏(享年47)が65年の初演をオフオフブロードウェーで見て感激、日本で初上演した。