ロシアレスリング連盟(FSBR)がプロリーグの創設を発表した。

 ミハイル・マミアシビリ会長は「〝プロレスリーグ〟の創設は非常に長い間議論されてきた。レスリングは視聴者の要望に応える壮観なスポーツであり、この種の競技が必要だ。アスリートにとって大会への出場は非常に重要であるため、(スポーツ界の)制裁による制限のもとで、我々はリーグの創設を始める。最初の大会は、世界中のアスリートとファンの間で真の関心を呼び起こすと確信している」と説明し、プロリーグの成功に強い自信を見せた。

 同連盟によると、プロリーグは五輪で採用されている種目にあたるフリースタイル、グレコローマン、女子レスリングに加え、グラップリング、パンクラチオンで争われる。各階級で個人戦によって行われ、優勝者や成績に応じた国別順位の上位にも賞金が与えられる。具体的な金額はまだ明らかにされていないが「世界のレスリングのリーダーを魅了する記録的な賞金がある」と破格の巨額マネーが用意されそうだ。

 また、参加国は現在ロシアとベラルーシが決定しているが「最終的に予想される国の数は10を超えている」。レスリングが盛んな地域のうち、現状ではウクライナ侵攻によるスポーツ界の制裁があるためロシア寄りの国が参加することになりそうだ。

 プロリーグの開幕戦は5月19、20日の2日間にわたってモスクワで開催。初戦の19日はCSKAサッカーアリーナで開催され、1000人以上の選手が一堂に会して18面のマットで同時に競技が行われる。各階級、各種目の決勝が20日に1万2000席収容のVTBアリーナで開催される予定だ。

 レスリングの本場ロシアによる〝プロレスリーグ〟の創設は大きな注目を集めそうだ。