文化放送が31日、開局70周年を迎える。70周年にちなみ、同日午後10時からスタートする「70時間特番」のメインパーソナリティーを、関ジャニ∞の村上信五(40)が務める。人生の半分以上を文化放送と関わって来た村上が、特番への意欲、ラジオへの思いなどを熱く語った。

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文化放送は28日から「開局70周年ウイーク」を展開。開局日の今日31日午後10時から、70時間特番「開局70周年もっと一緒に!文化放送リスナー大感謝スペシャル『きっかけはラジオ』」(4月3日午後8時まで)をスタートさせる。過去の番組復活など特別編成となる。村上は「開局70周年ウイーク」のスペシャルアンバサダーと70時間特番のメインパーソナリティーを務める。

村上は関ジャニ∞結成前から現在まで約23年間、文化放送の番組に携わっている。「まだ末端のいちタレントだったのに、よくベット(賭ける)してくれたなと思います。少しでもお力になれたら」と意気込む。現在は各業種のゲストから経済を学ぶ「村上信五くんと経済クン」(土曜午前9時)が人気だ。

70時間特番は、村上が08年まで15年間担当した3時間の生番組「レコメン!」(月~木曜午後10時)からスタートする。ジャニーズWESTの桐山照史(32)と中間淳太(34)がパーソナリティーを務める日だ。村上は“古巣”の同番組に登場する。Snow Manの佐久間大介(29)も生出演する。「後輩の番組に行くのかと思うと、時間(の経過)を感じざるを得ませんね(笑い)」。

昨年の東京五輪など、さまざまなジャンルの番組やイベントでメインキャスターを務める。ラジオで培った「話術」も役立っている。「ラジオで『あれ』『これ』は通じません。色や形や抽象的なイメージも、いかにリスナーの方と共有できるか。一方通行ではない言葉のチョイスを磨かせていただいています」。

「高尚な雑談」をできるところがラジオの魅力の1つという。「雑談は何かの役に立っているし、アイデアが詰まっている。それがラジオの特権のような気がします」。スペシャルな70時間になりそうだ。【笹森文彦】

◆主な70時間特番

▼「今田耕司・東野幸治 Come on FUNKY Lips!」(1日午前1時) Wコージが23年ぶりに一夜限り復活

▼「セイ!ヤング」(1日午前3時) 深夜の看板番組がいとうあさこのパーソナリティーで復活

▼「村上信五くんと経済クン」(2日午前9時) 秋元康氏が特別ゲストとして登場。10年後の日本について大放談

▼「吉田照美のてるてるワイド」(3日午後2時) 35年ぶりに復活。入社前に同番組のリスナーだった齋藤清人社長が総合プロデューサーを担当

▼「秋元真夏(乃木坂46)卒業アルバムに1人はいそうな人を探すラジオ サンデー」(3日午後7時) 70時間のフィナーレ。「今後のラジオについて」など締めくくりトーク

◆文化放送(ぶんかほうそう) 1952年(昭27)3月31日午前5時30分から本放送開始。コールサインは「JOQR」。52年に“ラ講”で親しまれた「大学受験ラジオ講座」がスタート。68年から新人歌手の登竜門「新宿音楽祭」を主催。69年に深夜放送の草分け「セイ!ヤング」がスタート。82年から平日の野球中継「ライオンズナイター」を放送。OBに玉置宏氏、土居まさる氏、みのもんた、落合恵子ら。本社所在地は東京・浜松町。