アイドルグループ「おニャン子クラブ」の元メンバーで俳優の生稲晃子(53)が、今夏の参院選東京選挙区に自民党から出馬する案が浮上した。

 生稲は2016年に初会合を開いた政府の「働き方改革実現会議」の民間メンバー。11年に乳がんと診断された経験を踏まえ、早期発見と治療の大切さを伝える活動や、企業のがん対策を進める国の事業に参加してきたという。

 生稲は東海テレビ「スイッチ!」の水曜コメンテーターを5年間務めてきたが、3月23日の出演をもって卒業。生稲は翌24日、ブログで「さぁ、また新たな気持ちで仕事もプライベートも頑張らないと!! 春は生活が色々変化して忙しいです」とつづり、「♯春は変化の季節です」と添えた。これらを政界進出に向けた〝サイン〟と見ることもできる。

 参院選東京選挙区の改選数は「6」で、自民は現職の朝日健太郎元国土交通政務官の公認を発表。もう1人の中川雅治氏が引退を表明したため、2人目の擁立を急いでいた。

 一方、立憲民主党は同選挙区に改選を迎える蓮舫氏、前衆院議員の松尾明弘氏を正式に候補者として公認。生稲の立候補情報が流れると、立民内では蓮舫氏の影響を危惧する声が上がった。

 立民関係者は「もし生稲氏が参戦したら、蓮舫氏は6年前の選挙のように110万票を獲得し、圧勝できるかは微妙な情勢ではないか。都内在住のおニャン子世代が『あっ、会員番号40番の生稲だ!』と思い出せば、蓮舫氏に投票していた無党派層たちが生稲氏に投票するかもしれない」と明かす。

 自民党関係者も「仮に生稲さんが出るなら、野田聖子男女共同参画担当相など女性議員たちが応援に入ると思いますし、総力戦です」と語る。

 また、玉木雄一郎代表率いる国民民主党は、東京選挙区に都民ファーストの会・荒木ちはる氏を推薦する予定。れいわ新選組や日本維新の会からも同選挙区に立候補者を擁立することが予定されている。激戦区を勝ち抜くのは誰か。