元ビートルズのポール・マッカートニーが30日(日本時間31日)に自身のSNSを通じ、25日に急死したフー・ファイターズのドラマー、テイラー・ホーキンスさんに追悼のメッセージを寄せた。
 
 ポールは「テイラーの突然の死は、僕、そして彼を愛した人たちに衝撃を与えました。彼は素晴らしいドラマーというだけでなく、人柄がとても懐が深く、輝いていました。幸運にも彼と共に生きて仕事をしてきた人たちには心から惜別の念を抱いていることでしょう」とつづっている。

 ポールとフー・ファイターズの縁は深く、バンドがロックの殿堂入りを果たした2021年10月の式典では、ビートルズの「ゲット・バック」を共演。また17年作の全米1位アルバム「コンクリート・アンド・ゴールド」に収録された「サンデーレイン」では、フロントマンのボーカリスト、デイブ・グロールの要請により、何とポールがドラムを叩き、ホーキンスさんがボーカルを務めるという「夢のコラボ」も実現している。

 ポールは「僕はフー・ファイターズから彼らの曲でプレイするよう頼まれた。なんと、僕にドラムをプレーしてほしがっていたんだ! テイラーの曲でだよ。とても素晴らしいセッションとなり、テイラーや他のメンバー達と僕は、より絆を強めたんだ」と述懐している。

 さらにはロックの殿堂入り式典の際については「彼らが殿堂入りする際のプレゼンターを頼まれたんだ。そして彼らと『ゲット・バック』を歌ったんだよ。テイラーはとてもパワーなドラムを提供してくれた。あの夜のことは決して忘れない。テイラー、輝ける時間を僕と共有してくれて、ありがとう。君は真のロックンロールヒーローだった。君はこれからもずっと僕の心の中に残るだろう。彼の家族とバンドに神のご加護を」と故人に追悼の意をささげている。