◇滝川真由子(34)愛知支部102期

 2回目の産休から復帰して約1年が経過した滝川真由子が徐々に調子を取り戻している。

 2022年後期適用勝率は5・73(21日現在)と2022年前期の4・83から大幅に上昇させ、A級復帰も近づいてきている。昨年12月にはからつで5年ぶりの優出も決め「ペラ調整が合ってきてだんだんと自分のレースができるようになってきた」と自信を取り戻している。

 戦線復帰する際に期するものがあった。「ターンやレース勘は以前と同じようにするのは時間がかかる。すぐに修正できるのはスタートだと感じてたのでそこを意識するようにしました。もともとが遅かったんでね」と踏み込みに重点を置いたのが昨年末以降のいい流れにつながっている。

 2015年のプレミアムGⅠレディースチャンピオン(まるがめ)の覇者。大舞台で再び脚光を浴びるだけの地力は十分にあるだけにA級に復帰してからが勝負だ。「もっと定期的に優出できるようになりたいし、その先にはA1に戻れるように頑張りたい」と目を輝かせている。

 好調度のバロメーターは「(場内で発表されている)1周タイムがいい時ですね。乗り心地がきてる時はそこがいい」と自認している。「それと私の場合は狭いレース場の方が相性がいいですね。戸田、江戸川、鳴門では結果が出ている気がします。ホントはからつとか広い方が好きなんですけど」と苦笑いする。今年は3節走った女子戦ではすべて準優進出を決めており、安定感も増してきた。〝女王完全復活〟もそう遠くはないはずだ。

☆たきかわ・まゆこ 1987年9月30日生まれ。愛知県出身。長崎支部所属の102期生。2008年5月のとこなめでデビュー。翌年4月の桐生で初白星を飾る。2013年2月の戸田で初V。2015年のまるがめプレミアムGⅠレディースチャンピオンで初タイトルを獲得した。102期同期には遠藤エミ、河合佑樹、前田将太、上野真之介、桑原悠らがいる。通算3V。

〈滝川真由子・今後の出場予定〉
◇4月8日~4月13日 芦屋ヴィーナスシリーズ
◇4月29日~5月4日 からつGⅢオールレディース