劇団EXILE青柳翔(36)、元AKB48横山由依(29)らが1日、東京・新国立劇場中劇場で、舞台「三十郎大活劇」(2日から上演)の公開ゲネプロ前取材に応じた。

脚本を鈴木聡、演出をラサール石井が手掛けるエンターテインメント時代劇。青柳は、日本映画界の黄金期に映画を愛し、一夜にして活劇スターへと駆け上がった紅三十郎を演じる。昨年12月のAKB48卒業後初の舞台出演となる横山は、ヒロインの「おやつ」を演じる。

青柳は「すてきなメンバーとすてきなスタッフさんと、ラサールさんの演出のもと、ゲネプロまでけがなく迎えられてうれしい。たくさんの方に見ていただけるよう、これからさらにステップアップしていきたい」と意気込んだ。横山は「今の時代に上演するのがぴったりだと思うようなメッセージ性もあるし、AKB48を卒業して初めての舞台出演になるので、ご一緒させていただく皆さんと演じさせていただくのを幸せに思います」と感謝した。

芸者役に挑戦する横山は「お稽古も浴衣で参加していたり、歩き方などを所作の先生に教えていただきながら、研究しながらやっていました」と振り返った。ラサールからは「どんどん色っぽくなっていっている。歩く後ろ姿なんか、とても良い感じ」と絶賛された。

歌やダンスのシーンもあり、青柳は「ダンスとかになると、(横山が)すごくアドバイスとか、先輩方に助言してくださるのを見ています」と明かした。横山は「グループで活動していたので、大人数でのダンスの経験があるので。そういうところは自分がやっていたものを生かせる部分もあります」と笑顔を見せた。

劇中では反戦を伝えるようなメッセージ性のあるシーンもあるという。ラサールは「具体的なメッセージでは言っていないので、見ていただいて感じていただくことだと思うのですが、ご時世を意識して付け加えたようなシーンはあります」と明かした。

横山は「自由に表現ができているということのありがたさを、あらためて感じました」と伝えた。「今こうして自由に表現ができている時に、自分が思いを乗せて演じたりとか、伝えたりとか、言葉にするってことはすごく大切だと思う。いろんな世界の情勢もあるし、コロナ禍もあって大変な時代だとは思うんですけど、その中でも一筋の光になれるようなエンターテインメントを続けていきたいなと思いました」と誓った。