阪神・藤浪晋太郎投手が1日の巨人戦(東京ドーム)に先発登板するも4回7安打4四球6失点の炎上。開幕6連敗と苦境に沈むチームを救うべく、期待をかけられ今季初の「伝統の一戦」に臨んだ右腕だったが、ベンチの期待に応えることはできなかった。

 立ち上がりの初回から坂本、ポランコに連続アーチを浴びて2点を失うと、続く2回には大城に1号ソロを献上。3回二死満塁のピンチでは丸に2点適時右前打を浴び、気が付けば計5失点。序盤で戦局を大きく決定づけられた。

 救援陣に不安を抱える阪神は、大連敗中にもかかわらず藤浪をなかなか交代させることができない。続く4回もマウンドに上がった背番号19は、一死一、三塁から坂本に中犠飛を浴び6失点目。右腕は降板後「何とかチームに流れをという思いでマウンドに上がりましたが、相手打線にいいようにやられてしまい、悔しい投球となりました」とうなだれるばかりだった。

 チーム状況の悪さが後手後手の継投策につながり、余計な失血を招く――。悪循環の連鎖はいまだに断ち切れぬままだ。