これがあうんの呼吸ということなのだろう。巨人・大城卓三捕手(29)が1日、まさかの〝エースイジリ〟を発射した。

 この日はエース菅野智之投手(32)とバッテリーを組み、7回3失点でエースの開幕2連勝に貢献。打っても1号ソロを含む3安打1打点の活躍で、チームの4連勝の原動力となった。試合後、菅野の後にヒーローインタビューに招かれた大城は「あまりヒットが打てていなかったので、今日は素直に猛打賞を打ててうれしいです」と笑顔をみせた。

 すると、インタビュアーから菅野の粘投を引き出したリード面について話を向けられると「そうですね。まあ…」と少し〝ため〟をつくってから「(菅野が)今日、あんまり調子は良くなかったんですけど、自分のリードで勝利に導きました」と半笑いのドヤ顔を決めてみせた。東海大相模高の先輩を公衆の面前でイジる展開に、場内のファンからは笑いが起きた。

 菅野自身、直前のインタビューで「今日は運よくというか、内容もそこまで良くなかったので」と話していただけに、それを逆手に取ったようだ。

 開幕戦こそスタメンマスクは小林がかぶったが、こうしたやり取りができるのも長らくコンビを組んできたからこそだろう。最後は「若いピッチャー、新しいピッチャーがいるので自分が引っ張っていけるように」と自覚を示し、大きな拍手が送られた。