価値ある今季第1号だった。ソフトバンクの主砲・柳田悠岐外野手(33)が、1日の楽天戦(楽天生命パーク)の4回に決勝ソロを叩き込み、球団67年ぶりの開幕7連勝に導いた。

 同時に入団以来慕ってきた藤本博史監督(58)が新人監督として新記録の開幕7連勝を樹立。縁を大事にしてきた柳田らしく節目で一発を放ち、花を添えた。

 楽天先発・涌井の低めのシンカーを逆方向へ運ぶ真骨頂の技あり弾。「力を抜いての脱力スイング」とイメージを語り「芯に当たっていい感じで打てたので、あそこまで飛んだのかなと思います」と振り返った。

 千両役者ぶりを発揮する一発にも「いや、ピッチャーのおかげです。ナイスピッチングです」と投手陣に感謝。謙虚な主将らしく、虎の子の1点を守り切った8回無失点のエース・千賀と、早くも5セーブ目を挙げた守護神・森をたたえた。