近畿大学OBで音楽プロデューサーのつんく♂(53)が2日、大阪府東大阪市の同大学で開かれた入学式で「つんく♂からの新入生最初のゼミナール」と題し、新入生にとっての初講義を行った。

これまでプロデューサーとして式典の演出を担当してきたが、今回はスペシャルゲストとして2年ぶりに登壇し、スクリーンを通し「令和はバランスの時代。君にしかできないことをやろう。時代の流行を追うのではなく、隙間をさがそう。一番大事なのは情熱です。情熱は人生を変えます」と門出を祝うメッセージを送った。

約8000人の新入生は新型コロナウイルス感染防止対策を徹底し、午前と午後の2回に分けて参加した。式典にはゲストとして、OBでお笑い芸人の霜降り明星のせいや(29)らが参加した。最後は全員で「大阪締め」を行った。

つんく♂は15年度の入学式で、喉頭がんの手術で声帯を摘出して声を失ったことを公表した。式典後、つんく♂はPCからチャット機能を使って「コロナ禍の高校生活は大人では分からないジレンマの中で生活を続けてきたんだろうなと。これからバンと解放させてやるぜというパワーを感じた」と感想を寄せた。