初日の寄席は3回公演。その最後の寄席で口上に立った西川きよし(75)はこの日、在阪民放5局へ“リレー出演”を終えてから登壇。出番を終えると、ぼる塾とともに囲み取材に応じた。

「最初のころはテレビの機材もアナログでね、今はなにもかもコンピューターでね、変わりました。ついていくのがたいへん」

時代の流れを思った。きよしの芸歴はもうじき60周年。吉本110年の半分を超えており「今は劇場14館ですが、昔は3館だけ。100人いるかいないかの芸人も、いまや6000人! ですか…」と感慨にふけった。

歴史をさかのぼったきよしの隣で、取材に臨んだ、ぼる塾の田辺智加(38)は「100周年の年に私、入ってきまして、まさかその10年後、節目の舞台に立てるとは…」と感激。

そんな田辺だったが、あんり(27)が「実は田辺さん、劇場ルールを変えた伝説がある」と暴露。というのも、劇場公演で4回出番があった場合「いつの合間にメシを食うんだ」と怒り、食事時間の確保に成功したという。

これには、きよしが「いや~すごいね。僕らの時代なら、自分で時間は作り出せ(食事できるよう工夫しろ)と言われたけどなあ…。今の時代は優しいなあ」と時代の変化を感じつつも、田辺の“力わざ”に感心しきりだった。