女優岸井ゆきの(30)と浜辺美波(21)が2日、都内で公開中の映画「やがて海へと届く」(中川龍太郎監督)の舞台あいさつに出席した。

親友のすみれ(浜辺)の失踪を受け入れられずにいる真奈(岸井)が、本当のすみれを知る旅に出ることで再生していく物語。

主演の岸井は「こんな長い時間を2時間の中で演じることはありませんでした。みなさんのおかげです」と笑顔を見せた。親友については「います。1人。私たち親友だよねと確認はしないけど、ずっと一緒にいられる。どこに行くというのではなく、3時間でも、4時間でも一緒に歩いていられる。いくら話しても、知らないことがあるのが親友。話しても話しても尽きない」。

浜辺は「私が一方的に思う人はいます。何があっても助けたくなる。相思相愛じゃなくても、全然連絡しなくても、それでも会いたくなる謎の信頼感、結びつきを信じている人かな」と話した。

親友の定義について浜辺は「分かりやすく言えば、臓器をあげられる人」と思わぬ答え。岸井は「困ってる人がいたら、あげちゃいません?」と話したが、中崎敏(32)は「代わりに死ねることだと思っていたので、臓器あげるのは分かる」とうなずいた。

杉野遥亮(26)は岸井と浜辺の海辺のシーンを振り返って「2人の朝日のシーンを撮ったのを見たら、これをスクリーンで見たらいいだろうなと思った。もの作りしてるなーと思った」と振り返った。

また、同作がウディネーゼ映画祭のコンペティション部門に出品されることが発表された。