将棋の羽生善治九段(51)が3日、ツイッターを更新。28日に開幕する藤井聡太叡王(19=竜王、王位、王将、棋聖)と出口若武六段(26)の叡王戦五番勝負の展望をつづった。

 2日に行われた叡王戦挑戦者決定戦で服部慎一郎四段を下し、藤井叡王への挑戦権を獲得した出口六段について羽生九段は「昨日叡王戦の挑戦者となった出口若武(わかむ)六段は関西所属の26歳。早見えで相掛かり角換わりなどの急戦調を得意な期待の若手棋士です」とその棋風を解説した上で「今後取材などで開幕まで慌しくなるでしょう。慣行ではタイトル戦は和服ですが自分は慣れて無かったので初戦はスーツで対局しました。自然体で調整してほしいです」と初のタイトル戦に臨む出口六段を気遣った。

 一方、藤井叡王について「受けて立つ藤井聡太叡王は既に五冠なので予選の対局は逆に少なくなり開幕までほぼ公式戦は無いはずです」と指摘。

 続けて「調整は難しそうですが1回目の緊急事態宣言で対局が無かった時も驚異のパワーアップをした実績(?)の持ち主なので五番勝負でも新たなアイディアを披露してくれるでしょう。楽しみです」と一昨年、コロナで中断した後に立て続けにタイトルを獲得した藤井叡王のさらなるパワーアップを期待している。

 羽生九段は2日からツイッターを開始し、大きな話題となった。