女子プロレス「スターダム」の〝お騒がせ女〟ジュリア(28)が、2年ぶりの制覇へ好発進だ。

 春の祭典「シンデレラ・トーナメント」1回戦(3日、東京・立川ステージガーデン)では「ドンナ・デル・モンド」の〝毒グモ〟テクラ(28)と同門対決。静かなグラウンドの攻防からスタートした一戦は、次第にテクラペースで進んだ。

 三角絞め、足4の字固め、複合関節技の餌食となったジュリアは苦しい戦いを強いられる。それでも岩石落としで反撃ののろしを上げると、グロリアスドライバーを発射。カバーにいったところを一度はエビ固めで切り返されながらも、力ずくでエビ固めで丸め込んで3カウントを奪った。

「初シングルだったんだけど、やりたいレスリングがテクラとできたなって。今、気分が最高。お互いの力を確かめ合うつもりでやった。優勝、もう一度します。かなえたいことがあるから。アリベデルチ!」

 2020年大会はトーナメント初制覇からワンダー王座を奪取。同年度の「プロレス大賞」女子プロレス大賞を受賞し、一気に女子プロ界の頂点に立った。

 10日のエディオンアリーナ大阪第2競技場大会ではテクラとの新コンビでゴッデス王者のスターライト・キッド&渡辺桃への挑戦も決まっており、王座取りへも弾みをつける勝利となった。