久代萌美元フジテレビアナウンサー(32)が3月末に同局を退社した。今後は吉本興業に所属し、先月開局したばかりの「BSよしもと」出演をメインに活動していく予定。明石家さんま(66)の〝助言〟を胸に、BSよしもとを「世界一に!」と並々ならぬ熱い覚悟を持って転身する――。


 かねて退社が報じられてきた久代元アナは2日、自身のインスタグラムを更新し「10年間勤めたフジテレビを退社いたしました」と報告。昨年7月にアナウンス部を離れ、系列各局との調整を行う「ネットワーク局」へ異動していた。

 アナ時代は主にバラエティーなどで活躍。「さんまのお笑い向上委員会」「ワイドナショー」「笑っていいとも」「とんねるずのみなさんのおかげでした」など担当した番組名を挙げ「たくさんのスタッフさんと出会いたくさんのことを学びました。全ての番組が大好きです!」とつづった。

 近いうちに吉本入りが発表され、BSチャンネルで先月21日に開局した「BSよしもと」出演をメインに〝第2の人生〟をスタートさせる。フジ退社、吉本入りという決断に至ったのは、アナウンス部からの異動が大きく関係している。決して本人が希望したものではなかった。

「昨年4月に人気女子アナ8人に〝ステマ疑惑〟が報じられた。週刊誌にリークしたと疑われたのは当事者ではない久代だった。本人は否定したが、結果的に異動となった。インスタで『フジテレビを世界一有名な局にします!』と新しい部署での決意をつづっていたが、実際の姿は逆。周囲にはステマ報道のアナが無傷で『なぜ私が異動を…』と悔しさをにじませ、不満をこぼしていた」(フジ関係者)

 そんな姿をふびんに思い、手を差し伸べたのが、さんまだ。

「さんまのお笑い向上委員会」で、久代元アナは2015年4月の番組開始から昨年3月までアシスタントを担当。異動となり、番組から外れた際には「久代の大ファン。(異動は)もったいない気がするけど」と残念がっていた。

「『BSよしもと』でアナウンサー募集を知った久代は、さんまさんにも相談。さんまさんもその挑戦を応援していたとか。久代に同情していたスタッフもさんまさんに『ありがとう』と感謝している」(別のフジ関係者)

 さんまの後押しがあったからこその吉本入りとも言える。フジの局内では〝いわくつきのアナ〟扱いされており、フジとの今後の関係を考えて吉本側が受け入れをちゅうちょしてもおかしくなかったが、さんまが〝橋渡し〟をしてくれた形になった。

 さんまは2日放送の「さんまのお笑い向上委員会」でもあえて言及。「久代が吉本に入ったってワケわからん」と苦笑いし「前々から3月で辞める、って。俺だけは吉本に行くって(言われてた)」と明かした。

 複数の関係者の話を総合すると、久代元アナは「BSよしもとを世界一に!」と並々ならぬ覚悟を持っているとか。アナウンサーとしてのキャリアを生かしつつ、タレントのような立ち位置で出演することもあるかもしれない。

 さんま以外にも、松本人志ら多くの人気芸人から愛された久代元アナだけに、新天地で生き生きした姿を見せてくれそうだ。