俳優段田安則(65)主演の舞台「セールスマンの死」の初日会見が4日、東京・PARCO劇場で行われ、一部が公開された。この日プレビュー公演から29日まで同劇場で、5月は各地巡演。

アメリカの競争社会を背景に、かつては優秀なサラリーマンだった男、家庭崩壊、若者の挫折などを描いた。トニー賞など受賞した名作で、これまで多くの俳優が演じた作品。

段田は「1週間くらい前までは、不安でいっぱいだった。劇場に入って、これはいけるんじゃない、という手応えを感じています」と話した。段田は阪神ファンで知られており、現在9連敗中のひいきチームを引き合いに「阪神があんなに負けててもどっかにいっちゃってるくらい、頭がいっぱいです」と、集中している様子を見せた。

鈴木保奈美(55)演じる妻、長男役の福士誠治(38)、次男役の林遣都(31)も含め、家族で言い合いをする場面もある。

段田は「親と子供はけんかするもん。どんどんけんかしてダメになったらダメになったらしょうがない」と笑い、鈴木は「稽古している1カカ月間、亡くなった父のことを思い出していた。あまりコミュニケーションが取れずに亡くなってしまった。さらけだして言い合ってる家族はうらやましい」と話した。

ほか、鶴見辰吾、高橋克実が出席。