ウクライナ情勢に関する情報番組などに出演する関西系ロシア人・小原ブラスと中庭アレクサンドラから成るユーチューバーコンビ「ピロシキーズ」に脅迫メッセージが届いていることがわかった。

 5日に「露西亜の諜報機関に通報された件について」と題した動画を公開。2人はロシアがウクライナに侵攻してから、動画ではプーチン大統領批判などを発信してきた。

 ロシアでは先月、フェイクニュースの拡散を禁止する法律が成立。国内だけでなく、海外に住んでいるロシア人も対象で違反者は最大で禁固15年の罰則が与えられることになった。

 小原は「見せしめのための法律。私たちは反対寄りなので、ロシアの法律に違反している。もちろん、実質的に何かされるわけではない。ただ、ロシアに行った時に捕まる可能性高い。捕まる〝かもね〟から、本当に罪に問われることになった」と感想。

 小原によると、この法律ができてから、見知らぬ第三者からロシア連邦保安局(FSB)に「2人を通報しました」というメッセージが送られてくるようになったという。

 実際の文面で、2人のことは「裏切者1」「裏切者2」と表記。恐ろしいのは「ブラスは親戚がロシアにいる」「アレクサンドラは祖母がロシアにいる」といった家族情報まで記されていることだ。

 小原は「私たち個人を通報するのは構わないけど、家族を巻き込んだやり方はどうかと思う」と話し、アレクサンドラも「これは本当に悪質」と怒りをあらわにする。

 それでも小原は「プーチン大統領の批判はやめない。だから、こういうことをやっても意味ないですよ」と宣言。続けて「最近、ロシア寄りの発言をさせるためのフェイク動画が送られてきたり、逮捕されたらこうなるぞって動画が来る。頼んでもないのに。(2人の)言葉を止めるにはどうするか考えているんだと思う」と分析し「明白な脅迫あった場合、容赦なく法的な対応する」と警告した。