歌手の氷川きよし、水森かおりらが出演する「第二十一回・長良グループ 夜桜演歌まつり~熱唱 春の祭典スペシャル~都内23区・23年をかけて……」が6日、東京・足立区の西新井文化ホールで開かれた。

 毎年、桜の季節に都内23区を1か所ずつ23年かけてまわるという長良グループ主催の壮大なコンサートイベント。新型コロナの影響で2020年、21年と2年連続で中止となり、今年が3年ぶりの開催となった。

 出演者は、氷川、水森のほか、藤野とし恵、田川寿美、椎名佐千子、岩佐美咲、はやぶさ、辰巳ゆうの長良グループ所属のアーティスト全8組。氷川は「声帯ポリープ」治療中のため歌唱はできなかったが、久しぶりにファンの前に元気な姿を見せた。

 ステージでは出演者全員で昭和の名曲「青い山脈」を歌ってオープニングの幕を開けた後、氷川が笑顔を見せながら「のどの手術でポリープを2つ取りました。無事にまた明るい声になりましたので、今日は歌えないんですけれども気持ちは皆さんとつながっています。あともうちょっとすれば歌えるようになりますので、その日まで楽しみにしていてください」と明るく話し、ファンを安心させた。

 それぞれの代表曲から田川が「楓」、辰巳が「下町純情」、藤野が「女の流転」、水森が「鳴子峡」、はやぶさが「恋のすみだ川」、岩佐が「無人駅」、椎名が「御意見無用の人生だ」を歌唱。今回、歌唱ができない氷川に代わり、他の出演者全員で「きよしのズンドコ節」を披露した。

 氷川は「殺伐とした時代ですが、一人ひとりが思いやり、愛を持って生きていきたいなと思います」。水森は「また皆さまとこうして『夜桜演歌まつり』のステージでお会いすることができ、笑顔満開の最高のひとときをありがとうございました」と語った。