2連覇中のJ1川崎は6日、敵地で磐田と対戦し、0―1で迎えた後半アディショナルタイムにFW知念慶(27)が起死回生となる同点弾を決め、1―1の引き分けに持ち込み4年ぶりとなるリーグ連敗を免れた。

 前節(2日)のC大阪戦を1―4で落とした昨季王者は序盤から積極的に攻め込むも、ゴールを奪えないままスコアレスで後半に突入。その後も攻めあぐねる時間が続く中、33分には磐田に先制を許してしまう。ただアディショナルタイムの48分、相手GKのキャッチミスでこぼれたボールにFW知念が素早く反応し、土壇場で同点に追い付いた。

 知念は得点シーンについては「こぼれ球に詰める準備をしていた」とし「僕らFW陣がいい流れのときに決め切れずに悔しさが残った」と劇的な同点ゴールを決めたにもかかわらず喜びはなかった。鬼木達監督も「難しいゲームになった。最後の質のところだったり、チャレンジしていけるようにしないと…」と浮かない表情を見せた。

 川崎はアジアチャンピオンズリーグ(ACL)参加のため、他クラブに比べて2試合消化が早い中、現在2位。今季は不用意な失点も多く、昨季のような躍動感にあふれるサッカーが展開できていない。リーグ3連覇に向けて不安を残すゲーム内容だった。