漫画家、つのだじろう氏(85)が7日、所属するアニメ制作会社を通じて、この日亡くなった藤子不二雄A(本名・安孫子素雄)さんを悼んだ。

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つのだ氏は「生涯の親友。藤子不二雄!が逝った! 『死』というヤツは、いつかは訪れるものだし、彼も天命を全うしたのだ! と喜んでやるのが正しい…事は知ってはいるが…いざ逝かれたとなると、ただ唖然…呆然…言葉もない」とつづった。

ともに「トキワ荘」で過ごした仲間だった。「昭和30年。高校2年で漫画界へデビューして以降、トキワ荘を経て、妙にウマが合って旅行も…GOLFも…飲み屋も…ずっとつるんで来た仲間だった」。さらに「石ノ森、藤子F、次々と霊界へ召されて行く中で…『とうとう俺達が最後まで生き残っちゃったなぁ!』と云い合っていたのに…ついこの間、電話で話してたばっかりなのに…」と明かした。

つのだ氏は「『惜しい男を亡くした』とか…通り一片の追悼の辞など、まったく浮かんで来ない。親友を失うというのは、そういうものなのかも知れん。ただひたすら『長い間ありがとう!』あるのみ」と亡き親友を悼んだ。