元アルゼンチン代表の英雄であるディエゴ・マラドーナ氏が1986年メキシコW杯準々決勝イングランド戦で「神の手」と「5人抜き」ゴールを決めたときに着用していたユニホームが、競売会社サザビーズから出品されている中、同氏の娘・ダルマさんが〝ニセモノ〟だと主張している。

 6日に出品されたお宝は、最低でも400万ポンド(約6億4800万円)で落札されるとみられているが、英紙「サン」によると、ダルマさんは「(所有者の)元イングランド代表選手は、父が(2ゴールを挙げた)後半に着ていたものを持っていると思っているが、それは違います。前半に着用していたものです。このユニホームを購入したい人に真実を知ってもらいたく、私はそれをみんなに説明したかったのです」との見解だ。ただ〝ホンモノ〟の所有者については「私が言えるのは、競売にかけられているのは父が得点したときのものではないということだけです」とだけ答えた。

 一方、サザビーズ側の主張は異なる。広報担当者は「このユニホームを販売する前に、マラドーナ氏が後半に着用したシャツであることを確認するために、このアイテムについて徹底的な調査と科学的調査を行いました」と自信をみせる。オークションの入札期間は20日から5月4日。娘の主張は落札金額に影響するのだろうか。