女子テニスで世界ランキング35位の大坂なおみ(24)が〝因縁〟の全仏オープン(5月22日開幕)制覇に向けて男子のスーパースター選手に学ぶことを宣言した。

 昨年に2度目の優勝した全豪オープン以来、約1年ぶりにファイナルに進出したBNPパリバ・オープンで準優勝し、復活への歩みを加速させている大坂にとって全仏は因縁の舞台だ。苦手のクレーコート対策を聞かれることにうんざりし、昨季は全仏オープンに向けて記者会見を拒否すると宣言。これに批判が殺到すると、大坂は大会を途中棄権した。

 この騒動後、成績は下降しただけに完全復活を目指す上で、全仏で好成績を残す必要があるわけだが〝難敵〟クレーコートを攻略するため、男子の世界ランキング4位ラファエル・ナダル(スペイン)に学ぶという。

 欧州メディア「ユーロスポーツ」によると、大坂は「私は彼がどのように動くかを見るためにたくさんナダルのビデオを見るつもりです」と、クレーコートのスペシャリストとして全仏オープン13回制覇のスター選手から〝極意〟を盗み取るという。「私はまだ学び続けなければならないことを知っているので、良い結果を得るために必要なことは何でもやりたいと思っています」

 すでに4大大会では全豪オープンを2回、全米オープンを2回制した大坂は全仏に向けて「私は明らかにクレーの専門家ではありませんが、自分の動きをまとめれば、私はかなり良いはずだと感じています」と、5度目のビッグタイトル奪取を誓っていた。