お笑いコンビ「中川家」(剛、礼二)が8日、ニッポン放送「中川家 ザ・ラジオショー」に出演。7日に亡くなった人気漫画家の藤子不二雄Aさん(本名・安孫子素雄=享年88)を悼んだ。

 芸能生活10周年の際、単独ライブ「兄弟喧嘩」のポスターを描いてもらったという中川家。剛は「『ちょっと無理かなあ』って(思いながら)、藤子不二雄A先生の事務所に電話したら、『来なさい』って言われて、行きましてね。『兄弟か』って言われて、顔ジーッと見られて、ちょっとしゃべったら『はい、いいよ。描くよ』って言われて。それで描いてくれましてね」とその経緯を語った。

 剛によると、依頼で事務所を訪れた際、藤子さんはずっと作業机の上に座って話をしていたといい「『今日は暇なんだ、じゃあ飲みに行こうか』って言われたから、『いえいえ…』『まだ昼間ですし』って。そしたら秘書の方が『先生、もういいかげんにしてくださいよ』って怒られてましたけど。『もう訳のわからない話ばかりしないの、先生!』『中川家さんが困ってるでしょ』って怒られて。すごいしゃべるんですよ」と笑い話を交え回想した。

 その後も対談などで交流があったという。剛は「『僕、いい写真持ってるんだよ。見せてあげようか』って、宮沢りえさんとのツーショットの写真。『これ多分、僕しか持ってないよ』みたいなね。『来年やるポスターはまた僕描くの?』って言われて、『いやいやそんな…』って」と思い出を披露した。

 そのうえで剛は「気さくな優しい面白い先生でした。ご冥福をお祈りいたします」、礼二も「また時代が終わっていくねんな…。こうやって一個一個。ご冥福をお祈りいたします」と故人を偲んでいた。