体操王国ウクライナの金メダル候補が悲運な死を迎えた。同国の体操女子チャンピオンで11歳のカティア・ディアチェンコさんがマリウポリにある自宅に滞在中、ロシア軍のミサイル攻撃を受けて亡くなった。

 スペイン紙「マルカ」によると、ディアチェンコさんのコーチを務めていたアナスタシア・メッシュチャネンコフさんが自身のツイッターで明かしたという。

 同コーチは笑顔のディアチェンコさんとのツーショット写真を投稿した上で「これは私たちの体操選手のカティア・ディアチェンコです。彼女は11歳です。マリウポリにある彼女の家の瓦礫の下で、ロシアの砲弾が当たったときに亡くなりました。彼女は若いウクライナのチャンピオンとして彼女の前に明るい未来を持っていた可能性があります。しかし、すぐに彼女は去りました」と記した。

 ウクライナは体操の世界的強豪国として知られており、ディアチェンコさんも将来の有力なメダル候補として周囲から期待されていたという。

 またウクライナでは2016年リオデジャネイロ五輪の体操男子個人総合で日本の内村航平と最後まで金メダルを争ったオレグ・ベルニャエフが軍に入隊し、母国防衛を担っている。