藤本ホークス快進撃の原動力ともいえる若手野手陣が天敵を攻略した。ソフトバンクが8日の西武戦(ベルーナ)に8―1で快勝。連勝で今季10勝目に到達した。

 西武先発は高橋光成。昨季も3勝を献上。昨年9月28日の対戦で土をつけるまで3シーズンまたぎでの9連敗を喫していた相手だ。試合前、藤本監督は「去年の数字を見ても、うちの選手はあまり打っていない。今日は若い左打者をたくさん使っていこうかなと思ってます」と宣言していた。その用兵が見事にハマった。

 3回に3番起用の牧原大が二死一、二塁から左前に弾き返す先制適時打。直後に同点に追いつかれたものの、4回の攻撃で一挙4点を奪って試合を決めた。勝ち越しの一打を放ったのは昨季ウエスタンで最多安打をマークしている藤本チルドレンの柳町だ。適時二塁打を左翼線に放った。
 
 さらに上林が無死一、三塁からフォークを捉えて中前適時打で続いた。3回の第1打席もフォークを右前に運び出塁。先制のホームを踏んだ。指揮官が復活に大きな期待をかけるスラッガーも大きな存在感を発揮した。

 柳田、栗原と主軸2人が不在。さらに4番・グラシアルも打率2割、0本塁打と本調子ではない。その中で2試合連続の2桁安打と打線が活発。終わってみれば今季最多の13安打8得点と勢いは止まらない。