自民党の山田太郎デジタル大臣政務官(54)が8日、今夏の参院選で同党から比例代表候補として立候補する漫画家・赤松健氏が秋葉原で行った街頭演説会に飛び入り参加した。

 山田氏と赤松氏は、漫画やアニメ分野での過度な表現規制に反対する〝戦友〟として知られる。

「赤松氏との出会いは、児童ポルノ規制法の時の附則の2条、まさにここ(秋葉原)で漫画やアニメ、ゲームに関して規制するような項目が入っていて、これが漫画家協会で問題になり、一緒に共闘して、あの頃の児ポ法に臨みました。多くの漫画家先生をマンガ議連に引き連れて先頭に立って戦ったくれたのも赤松氏で、附則の2条を落とすことができました」と山田氏は、赤松氏の実績を聴衆に披露した。

 コミケを中心とした同人誌・コスプレ文化は、環太平洋パートナーシップ(TPP)締結時、著作権法すべてが「非親告罪」になる可能性があり「存続の危機に瀕したことがあった」という。

「現在は著作権を侵害した人を訴えられるのは著作権者本人のみという『親告罪』です。当時、赤松氏と一緒に政府へ積極的に働きかけました」と話した山田氏は、参院選を控えた赤松氏にこうエールを送った。

「赤松氏はまだ〝(国会議員)バッジ〟を付けていませんが、すでに政治家以上に現場で活躍してきた。私は赤松氏に『バッジを付けて国会でやった方がいろいろたくさんできる』と政界進出を目指すように誘いました。漫画を描きながらも政治家はできます」

 聴衆は両氏の密な関係に拍手を送っていた。