【ジョージア州オーガスタ8日(日本時間9日)発】米男子ツアーメジャー初戦「マスターズ」2日目(オーガスタ・ナショナルGC=パー72)、復帰戦のタイガー・ウッズ(46=米国)は74と落としたが、通算1オーバーの19位で予選を突破した。

 初日1アンダーの10位と好スタートを切ったウッズは苦しい序盤から巻き返した。

 昨年2月に起きた自動車事故からの復帰戦となった中、重傷を負った右脚について初日ホールアウト後には「予想していた通り痛みはある」と言った。歩き方も引きずるようなしぐさを見せるときもある。ラウンドを重ねていくほどに負担も多くなるだけに、2日目のプレーには懸念材料もあった。

 その通りと言うべきか、5番までに4ボギーと通算3オーバーまでスコアを落としてしまう。しかし、そこからズルズルとスコアを落とさないのがスーパースターだ。8番パー5、10番パー4でバーディーを奪うと、11、12番で連続ボギーを叩いてしまうものの、13番パー5、14番パー4で取り返した。

 簡単に逆転できる差ではないが、開幕前の公式会見では「優勝は現実的だと思うか」と聞かれると「そうだ」と即答。目指すべき位置へ向けて右脚の状態と相談しながら決勝ラウンドでどこまでギアを上げられるか。