フィギュアスケート男子で2006年トリノ五輪金メダルを獲得したロシア出身のエフゲニー・プルシェンコ氏(39)が指導するアカデミーで現金報酬制を導入し、話題となっている。

 ロシアメディア「Sportkp」は「元フィギュアスケート選手で現在はエフゲニー・プルシェンコ監督が生徒たちに新しいルールについて話した」とし、4回転ジャンプを成功させたアスリートに「スポンサーから現金報酬が渡される」と報道。プルシェンコ氏自身もSNSに「ニキータ・サルノフスキはすでに2枚の封筒を受け取っています。次は誰ですか」などと書き込んでいる。

 プルシェンコ氏が指揮を執るアカデミーは5年前に設立。多くの有力選手が所属しているものの、2月の北京五輪女子では金メダルを獲得したアンナ・シェルバコワをはじめ女傑エテリ・トゥトベリーゼ氏門下生が3枠を独占した。しかも女子の試合で4回転ジャンプを跳べるのは世界でトゥトベリーゼ門下生だけと大きな差を付けられている。

 そこでプルシェンコ氏はライバル視する指導者に対抗するため〝ニンジン作戦〟を導入したとみられているが、世界で戦える名スケーターを育成できるだろうか。