〝令和のAA砲〟が大爆発だ。9日の東京女子プロレス後楽園ホール大会で、初タッグを結成した赤井沙希(35)とアイドルグループ「SKE48」荒井優希(23)が圧倒的な存在感で勝利を飾った。

 辰巳リカ&桐生真弥と対戦した2人は、入場シーンから魅せた。荒井がコーナにのぼり観客席を見渡す赤井のポーズを優雅に決めれば、赤井は荒井が入場の際に出すウインクポーズ。さっそく先日の合同練習の成果を発揮した。

 同じ京都出身でともにプロレス大賞新人賞の受賞歴がある2人は試合でもファンを魅了。赤井が投げた桐生に荒井がビッグブーツを決めれば、直後に合体のビッグブーツを成功させた。

 荒井が敵軍につかまる場面では、あえて赤井は手を差し伸べない。その意図をくみとった荒井が奮起し、ドロップキックを辰巳に決めてピンチを脱するや、ここから攻勢へ。2人で桐生にくし刺し式の合体ビッグブーツを決め、最後は荒井が必殺のファイナリー(カカト落とし)を決めて勝利を奪った。

 試合後、赤井は「彼女がデビューした時に共通点とか感じていて、ある意味少し心配なところがありました。でも今日組んでみて、リング上で見た荒井選手は私の心配なんてないように感じました。目立つからこそ、いろいろな人からいろいろなことを言われたりするんで、今日は助けようと思ったんですけど、見守ることが彼女の成長につながると思うので。プロレス界全体で見守ってくれたらなと。自分も同じ団体ではないので、隣の家のお姉ちゃんくらいの距離感で今後も見守ってあげたいなと思います」と語った。

 一方の荒井は「すごく緊張したけど、試合が始まってみると赤井さんの心強い存在感に支えられました。もっと強くなって、赤井さんとまた機会があればどんどん戦っていきたいなと思いました」と目を輝かせた。

 そんな荒井の姿に、赤井は「入場が完璧。荒井さんのフレッシュさと華やかさを吸収できたので、今日以降の私と荒井選手の試合を楽しみにしてください」と呼びかけた。

 また、今後については「こればかりはタイミングとか運の流れにもよりますけど、機会があれば組んでみたいし戦ってもみたい。プロレスはどういうシチュエーションで出会えるのか分からないので、ご縁的なものも面白いところ。私たちの運命が絡み合うのか楽しみにしています」と語り、リング上での再会を心待ちにした。