今年で57回目を迎える上方漫才大賞が9日、大阪市内で発表され、19年M-1グランプリ王者のミルクボーイが同大賞に決まり、悲願を達成した。

内海崇(36)駒場孝(36)は06年頃からコンビで活動を始めたが、なかなかブレークできず、一時は意欲を失った。海原やすよ・ともこら、期待する先輩からの叱咤(しった)を受け、再起。上方漫才大賞獲得を最終目標に掲げ、再び、ぼけて掛け合う伝統のしゃべくり漫才に精を出した。

19年には、M-1グランプリで初めて決勝に進み、一気に優勝。その後はテレビなどでも活躍しつつ、大阪・なんばグランド花月など、舞台での寄席でも漫才を磨いていた。

コンビはこれまでにも「目標、夢は上方漫才大賞です」と答えており、M-1制覇から2年余りで悲願を成就させた。

奨励賞は兄弟漫才コンビのミキ、新人賞はニッポンの社長。