お笑いコンビ「オリエンタルラジオ」の中田敦彦が米俳優ウィル・スミスの〝平手打ち問題〟に言及した。

 中田は7日、自身のユーチューブサブチャンネル「中田敦彦 NAKATA ATSUHIKO」を更新。先日の米アカデミー賞でウィルは司会のクリス・ロックが妻の容姿をイジったことに激高し、壇上に上がり平手打ちをかました。

 中田は〝事件〟の衝撃度とともに「日本とアメリカで反応が違うのも話題になった」と指摘。「日本では『いや司会者、ひどくない?』と。(ウィルの)行動は間違ってない、と。アメリカでは平手打ちしたウィル・スミスに半々より多い批判が集まっている」と、まずは現状を分析した。

 自身の感想については「う~ん」と5秒ほど考えた上で「僕はコメディアンなわけですよ。バラエティーの舞台で笑いにする、しない、それが失礼な事だったかどうかっていうのは、結構身近な現場にあった」と回想。

 続けて「あのイジりをするっていうのは、僕の感覚からすると、ちょっとギョッとするジョークだなって思いましたよね。アメリカでセレブをやってるということは、高いリテラシーが求められる。自分の容姿だけでなく、それを周りが笑うことで許せなかったことってありません? 僕はありますね。人が人の前に出るって何なのか? 向き合って考えなければならない」と語った。

 ウィルをめぐっては、アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーが8日(日本時間9日)、スミスを向こう10年間、同アカデミーが主催する全ての行事に参加することを禁じる処分を発表した。

 理事会は同日発表した声明で「第94回アカデミー賞授賞式は、前年に素晴らしい功績を残した私たちの業界の多くの人たちを祝福するはずだった。ところが、その瞬間はスミス氏が壇上で示した受け入れられない暴力により霞んでしまった」と非難。生放送中に起きた今回の出来事について、「会場で起きたことを放送で十分説明できていなかった」とし、出席者や視聴者に謝罪した。