ノアのGHCタッグ王座を保持する杉浦貴(51)が怒りの制裁だ。

 30日の東京・両国国技館大会で鈴木秀樹との王者コンビで、拳王、中嶋勝彦組との初防衛戦を控え、9日の後楽園大会メインでは拳王とシングルで対戦した。

 お互いに一歩も譲らない激しい攻防が続いたが、最後は拳王のバズソーキックをキャッチした杉浦がアンクルホールドで捕獲。ロープブレークを許さず、ギブアップを奪った。

 試合後はマイクを握り「おい、拳王! 俺がおちゃらけてプロレスをやってるだ? 俺も鈴木秀樹もいつだって本気だ。真剣にプロレスをやってんだ。杉浦軍でおちゃらけているのは桜庭和志だけだ! 覚えとけ!」と言い放った。

 挑戦表明を受けた3月24日後楽園大会で、拳王から「おちゃらけじゃねえぞ。老人たちがゲートボールをして娯楽を楽しむようにプロレスしてんじゃねえ!」と杉浦軍を批判されたことが許せなかった。

 これで決戦に向けて最高の弾みをつけたのは事実。杉浦は「今度の両国はこの2人の、そして向こう2人の戦いを楽しみにしてほしい」と、初防衛へ自信をみなぎらせた。