新日本プロレス9日の両国大会で、IWGPジュニア王者のエル・デスペラードがSHO(32)を下し、3度目の防衛に成功した。

「ハウス・オブ・トーチャー」のメンバーとして悪の限りを尽くすSHOとの防衛戦は、一進一退の攻防の連続となった。急所攻撃からトーチャーツール(レンチ攻撃)を狙われたデスペラードは、これをかわすとアックスギロチンドライバーでマットに突き刺す。しかしピンチェ・ロコ(変型バスター)を切り返されるとクロスアーム式パイルドライバーを浴びてスネークバイト(変型三角絞め)に捕獲された。

 それでもなんとかロープエスケープに逃れたデスペラードは、再三にわたるショックアローを阻止。ロコモノ(ナックルパート)を2連発で叩き込むと、最後はピンチェ・ロコで3カウントを奪ってみせた。

 試合後のリング上は怒とうの展開が待っていた。まずは石森太二が姿を現し「俺もそのベルト、ず~っと狙ってるんだよ」と挑戦を表明する。さらに場内が暗転し再び照明がつくと、元全日本プロレスのフランシスコ・アキラがリングに登場。「『ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア』(5月15日、名古屋で開幕)で会おう」と、ユナイテッド・エンパイアの新メンバーとして新日本参戦を表明した。

 デスペラードは「この挑戦者はすんごい強いのはよく知ってるので、やりましょう」と、石森とのV4戦を受諾。「俺はあんたみたいなのは大好きだぜ。なあ、正面からガッチガチにやろうよ、せっかくだ」と宣戦布告した。

 さらにアキラのBOSJ参戦表明にも「楽しみだよ、単純によ。BOSJ、誰が出てくるかなあ、せっかく元の開催期間に戻ったんだ。これでようやくBOSJも重賞の位置にもどったんじゃないですかねえ」と大歓迎。「ベルト持ったまんまBOSJ優勝。それが私の今年の目標で、やんなきゃいけないこと」と豪語していた。