日本代表MF久保建英(20=マジョルカ)の適正ポジションとは――。

 森保ジャパンで定位置をつかめずにいる久保は、利き足の左でボールをコントールしやすい右ウイングが得意ポジションとされている。右サイドの位置から得意のドリブルで切れ込んで左足でシュートを打つパターンもその一つだ。しかし、MF伊東純也(ゲンク)が同ポジションの絶対的な存在になりつつある。その序列を覆すためには、今後の代表活動や所属クラブでインパクトを残すことが重要だ。

 そんな中、元日本代表MF本田圭佑(35)は、もう一つの得意ポジションであるトップ下に着目。プレミアム音声サービス「Now Voice」で3月29日のカタールW杯アジア最終予選最終戦のベトナム戦(埼スタ)の実況解説を行った中で、こう持論を展開。4―3―3の右ウイングで先発した久保が、後半に入って4―2―3―1のトップ下に入り「久保さんは、こっちのポジションの方がいいんちゃう」と指摘した。

 さらに「放っておいても自由に中(トップ下の位置)から外(サイド)にいく。中から外に動いたほうが相手は(マークに)つきづらい。結果的に誰かを生かせる」とメリットを挙げた。また、ベトナム戦の後半15分にペナルティーエリア手前中央でシュートを放った際は、惜しくも外れたものの「次からスルーパスも効いてくる」。その後の展開を予測したが、直後に交代を告げられた。

 プレーを続けていれば、久保が得点に絡んだかどうかはわかりようもないが、本田もトップ下を得意としており、〝自分の家〟と言ったほどで目は確か。現在は4―3―3をメイン布陣としているとはいえ、日本代表の森保一監督にとっても11月カタールW杯を見据えた久保起用法の参考になりそうだ。