ボクシングの帝拳ジムは12日、前WBA世界ミドル級スーパー王者の村田諒太(36=帝拳)にWBAのヒルベルト・メンドーサ会長から手紙が届いたことを公表した。村田は9日に行われたIBF同級王者ゲンナジー・ゴロフキン(40=カザフスタン)との王座統一戦で9回TKO負け。WBAのベルトを失い、今後の進退については態度を保留している。

 メンドーサ会長は手紙の中で「あなたは世界中に強さを見せつけました。あなたは戦士であり、紳士であることをリングの上で再び証明した」と村田を称賛した。

 その上で「モハメド・アリやマイク・タイソンら多くの偉大なボクサーたちは、倒れてもまた起き上がった。敗北を克服する能力こそ、人間をより偉大なものにする。あなたは偉大なボクサーに敗れたが、きっともっともっと強くなって帰ってくることを確信しています。なぜなら、あなたの巧みなボクシング技術とこの高貴なスポーツに対する愛は、どんな挫折よりも大きいからです」と再起に期待した。

 最後に同会長は「あなたは素晴らしいキャリアを世界に示してくれた。これまでのキャリアと今後における全ての功績を私はとても誇りに思う。敗北は人の最良の部分を引き出すものだ。心から感謝します」と激励のメッセージを記した。