【後楽園ホール「還暦祭」カウントダウン連載(3)】東京・後楽園ホールが60周年を記念して初開催するプロレス興行「還暦祭」(15、16日)に出場するOZアカデミーの尾崎魔弓(53)が意気込みを語った。

 初日15日の「女子プロレス・ドリームフェスティバル」のメインで6人タッグ戦に出場。雪妃魔矢、スターライト・キッドと悪のトリオを結成して野崎渚、SAKI、彩羽匠と対戦する。試合に向けて「(メインだと)聞いた時に『え、私?』みたいな感じはあった。ビックリした。還暦祭だから喜んで出るけど、メインとか気にしてなかったので」と話した。

 同じ「正危軍」の雪妃以外の4人は普段接点がないだけに「チャレンジなカードですよ。どうなるか全く見当がつかない」としつつ、相手に対して「そうそう何回も(対戦することは)ないと思うんだよね。だから楽しみ。どうやってイジメようかって。どれが一番イジメがいがあるかと思ってますよ」と悪の笑みを浮かべた。

 味方にも新たな接点が生まれる。普段は他団体との交流が少ないスターダムのスターライト・キッドだ。尾崎は「なんか人気があるんでしょ? 注目されているというか。本当はイジメたら面白そうだけどね。仲良くする気も悪くする気もないし。楽しみだよね」。

 聖地・後楽園を初めて訪れたのは幼稚園児の頃だ。父親に連れられて初めて足を運び、北側の席に座った。その際、凶器を持って暴れるザ・シークから逃げ回ったことを鮮烈に覚えているという。尾崎は「暴れますよ。かつて北側に座っていた少女を震えさせたシークのように。魔弓もシークになっちゃうよ」。トラウマの連鎖が起きないことを祈りたい。