プロレスリング・ノア両国国技館大会(30日)のGHCヘビー級選手権の調印式が13日に行われ、王者・藤田和之(51)が挑戦者・潮崎豪(40)を独自の世界に引きずり込んだ。

 2度目の防衛戦に臨む藤田だが、この日の会見場では開口一番「お水をジョッキで用意してほしい」と注文。すると当然のように2杯のビールが運ばれ、藤田もそれを当然のように一気飲みし始めた。

 潮崎は生真面目に「両国国技館大会で藤田和之に見苦しい姿を見せても、なんとかしがみついて戦っていきたいと思う」と試合への意気込みを語るものの、藤田は「本当に何も覚えてないのですが、先日は大変申し訳ございませんでした」と発言。8日後楽園ホール大会での前哨戦で濃いめのハイボールを飲み干して暴れまわったことの謝罪のつもりなのか…?

 潮崎が「何のことかよくわからないです。話しづらいので、座ってください」と着席を促すも、首を振って微動だにせず。結局藤田は会見中ずっとお辞儀をしたまま言葉も発さず、そのまま調印式が終了してしまった。

 潮崎が退席したと見るや藤田は豹変し、司会者にビールのお代わりを要求。「長い会見でしたね、乾杯」とジョッキビールを一気飲みすると、ポケットから濃いめのハイボールまで取り出してこちらも一気飲み。最後は「お疲れ!」と一言、ゲップをしながらさっそうと退場した。

 これがGHCヘビー級王者の余裕なのか、それともただ酒を飲みに来ただけなのか…。ともあれ30日は2人の戦いから目が離せない。