まさかの大炎上となった。パドレスのダルビッシュ有投手(35)は12日(日本時間13日)、敵地でのジャイアンツ戦に先発したものの1回2/3を57球、8安打3四死球9失点。自己最短の途中降板となり、9失点もメジャー自己ワーストと厳しい結果に終わった。チームは2―13で大敗を喫し、自身も今季初黒星を喫した。

 開幕投手として先発マウンドに立った前回登板の7日(同8日)・敵地ダイヤモンドバックス戦では、4四球を出しながらも6回無安打無失点の快投。ところが、この日は立ち上がりから制球に苦しんだ。先頭のヤストレムスキーにボール先行から右前打を浴びると、続く2番・ベルトに真ん中に入った150キロの初球を左中間スタンドへ運ばれて先制2ランを被弾。わずか5球で2点を奪われ、その後も流れを断ち切れず2本の適時打を許すなど初回だけで6失点と大きく突き放された。

 2回に入っても立ち直る兆しは見えず2本の単打と四球で無死満塁のピンチを招き、併殺間と適時打でそれぞれ1点ずつ追加されて計8失点。降板後も2番手・クリスマトが打たれ、ダルビッシュに自責9失点目がついた。

 試合後のダルビッシュは「甘い球を全部、確実に打たれた。寒い地域で成績が出ていない。毎回対策はするが、なかなか改善できないことにフラストレーションがある」と振り返った。
  
 この日夜、試合が行われた米カリフォルニア州サンフランシスコのオラクル・パーク周辺の気温は10度を下回る寒さだった。

 また、パドレスの地元放送局「バリー・スポーツ・サンディエゴ」によれば、試合後のメルビン監督はダルビッシュについて「右前腕部に張り」があることもコメントしていたという。