湯浅政明監督:アヌシー映画祭の“ゴッドファーザー”に 劇場版アニメ「犬王」上映も

「犬王」のビジュアル(C)2021 “INU-OH” Film Partners
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「犬王」のビジュアル(C)2021 “INU-OH” Film Partners

 アニメ「夜明け告げるルーのうた」「映像研には手を出すな!」などの湯浅政明監督が、2022年のアヌシー国際アニメーション映画祭で、MIFAキャンパスの“ゴッドファーザー”に就任することが分かった。同映画祭では毎年、アニメ界を代表する人物が若手アニメーターや学生に向けた特別なマスタークラスを開催しており、これまでギレルモ・デル・トロ監督やリチャード・ウィリアムズ監督らが“ゴッドファーザー”を務めてきた。同映画祭の最高賞となるクリスタル賞、テレビシリーズ部門審査員賞を受賞してきた湯浅監督が、日本人監督として初めて大役を担うことになった。

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 湯浅監督が手がける劇場版アニメ「犬王」(5月28日公開)が、同映画祭のオフィシャルセレクションとして招待、上映されることも発表された。映画祭のアーティスティックディレクターを務めるマルセル・ジャンさんは「アヌシーで最も受賞実績のある監督の一人である湯浅監督とアヌシー国際アニメーション映画祭の絆は大変強いものです。アートの自由を謳歌(おうか)する湯浅監督の待望の新作『犬王』を上映できることを光栄に思っています。動きの名手であり、ビジュアルストーリーテリングの革新者である湯浅政明氏のぜいたくな世界に飛び込んでみてください」とコメント。

 湯浅監督は「アヌシー国際アニメーション映画祭は私にとっても大切な映画祭です。今年もアヌシーに参加できること、そして、皆さんと最新作『犬王』を一緒に見られることを楽しみにしています。また、MIFAキャンパスのゴッドファーザーとしてお招きいただきありがとうございます。若いアニメーターの方に自分の話をするのはあまり得意ではないですが、もし聞きたいと思う方がいらっしゃれば、お話ししたいと思いますし、逆に皆さんのお話も聞きたいと思っています。そういった機会があることを大変うれしく思っています」と話している。

 アヌシー国際アニメーション映画祭は、1960年にカンヌ国際映画祭のアニメーション部門が独立した国際アニメーションフィルム協会(ASIFA)公認による世界最大規模のアニメーション映画祭。2022年は、フランスで6月13~18日に開催される。

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