野々村真(57)と妻・野々村俊恵(58)夫妻が14日、「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演した。

 真は2021年7月30日に新型コロナウイルスに感染した。発症の2日後にワクチンを接種する予定だったという。「熱が出て、そのあと高熱が出て、息苦しくなって、そのまま部屋で苦しい状態が1週間続いて…呼吸がどんどんどんどん苦しくなっていって」と当時の状況を説明した。

 救急車に乗る真の姿を2階の窓から見ていた妻・俊恵は「(真が)痩せ細ったおじいちゃんだったんです。水分しか取れない状態が1週間続いたからガリガリに痩せていて」と振り返った。

 さらに「部屋を消毒しに行ったら、経口補水液のゴミをきちんとゴミ袋に入れていたり、着ていた洋服とかもビニール袋に入れてしばってあって切なくて切なくて…。もし何かあったらこれが最後に着た洋服になるかもしれないと思ったら主人が残した全てものが捨てられなくて」と当時の思いを語った。

 真は入院生活について「意識がもうろうとする中、お医者さんや看護師さんの慌ただしい状況からもしかして俺死んじゃうのかなと思った。我に帰ったのはICU(集中治療室)を出てちょっとたってから。すぐには動けなくて左手には3本、右手に2本の管がついていて。(ICUを出てからも)そんな状態が続いていた」と明かし、「退院して家族に会ったら嬉しくてどんどん回復した」と涙ぐんだ。

 俊恵は「入院してこれで回復に向かうと思っていた。(医者から)重症化リストに登録しました、ちょっとこれからは危険な状態かもしれませんと言われて。それから転がり落ちるように悪くなり、集中治療室に入って…。本人と連絡を取る手段はラインだけで、毎日送るけど既読もつかない。読んでもないんだと心配で心配で」と胸中を明かした。

 司会の黒柳徹子は「良くなってよかったですね。おめでとうございます」と真の復活を喜んでいた。