エンゼルスの大谷翔平投手(27)は14日(日本時間15日)に敵地テキサス州アーリントンでのレンジャーズ戦に開幕戦に続いて「1番・投手」で先発出場し、初回先頭で相手先発の右腕ダニングと対戦し、カウント1―2からの4球目、外角低めの90・2マイルのシンカーを見逃し三振に倒れた。2回一死二塁は今季初四球。ストレートで歩かされた。

 前日までの開幕から6試合、プチスランプと呼んでいい状態だ。捉えた打球が大谷シフトの正面を突く不運もあるが、25打数4安打で本塁打と打点は0。おまけに本塁打性の打球は2本だけ。外角低めを厳しく変化球で攻められて、空振りが目立つ。また、昨年、苦しめられた四球は0。不調とみられているからか、2番以降にトラウト、レンドンが控えているからか。全て勝負されている理由が気になるところだ。

 マドン監督は「彼に対しては明らかにハードな投球が多い。いくつかストライクを取られて納得いかない様子があったが、コーチらと話してストライクと分かった。少しストライクゾーンを調整することはあるかもしれない」とボールの見極めを課題に挙げた。ただ、「打球は強いし、全く問題ないと思っている。私自身は全く心配していないし、間もなく良い打撃を見られると思う」と前向きに捉えている。

 米大リーグ機構(MLB)公式サイトでは「開幕から1週間、30球団で一番印象的なこと」と題する記事でエンゼルスは大谷を取り上げ、「おやおや大谷は大丈夫か」の見出しで報じた。もっとも、「冗談、冗談、冗談。私はパニックになっているわけではなく、悪ふざけしているだけ」と戸惑っていることを強調。「大谷が打率1割6分、無四球、8三振、0打点であることは注目に値する」とするも「大丈夫です。約束します」と期待を込めた。

 ファンだけではなく、MLB関係者も大谷の確変モード突入を待っている。