久本雅美(63)藤原紀香(50)が16日、ダブル主演する舞台「毒薬と老嬢」の大阪松竹座公演初日(24日まで)を迎えた。

この日は初日終演後、アフタートークを行い、大阪出身の久本、兵庫出身の藤原が、地元関西でフリートークを展開した。

進行の渋谷天笑が「失敗談」を振ると、藤原が「ミスはいっぱい…」。すかさず久本が「この人、めちゃ間違えてしゃべってます。でも、なんとかなる。人柄がかわいいから許せるんです。今日の芝居でも…」と突っ込んだ。

すると、藤原が「お母さんのという…」とこの日、間違えた場所を説明しようとしたが、久本は「そこだけやないから(笑い)」。関西人同士、あうんの呼吸でトークを転がした。

続けて、藤原が「久本さんもかわいかった。今、そこ(舞台袖)まで靴はいてなかった」と暴露。久本が「そう。普通の草履はいてて、危なかった! でも、この人『分かりませんよ』言うんですけどね、そんなわけないわっ!」とツッコミ返し、会場をわかせた。

錦織一清の演出でも注目された今公演の「毒薬と老嬢」は、アビーとマーサの老姉妹に振り回される人物を描くブラック・コメディー。1941年の初演以来、ブロードウェーやウエストエンドでのロングランをはじめ、世界各地で上演が重ねられている。

藤原、久本がおちゃめな姉妹にふんし、初めて錦織演出作に臨んだ藤原は「ひらめき、アドバイスがすばらしい」と感動したことも明かした。

今公演は当初、20年秋以降、全国で上演予定だったが、コロナ禍で中止。今年3月の東京・新橋演舞場から仕切り直してスタートし、愛知、福岡、北海道を経て、今回の大阪公演が最後となる。

藤原にとっては、夫の歌舞伎俳優片岡愛之助の“本拠地”のひとつでもある大阪松竹座に初登場。「50歳にしてまたひとつ、夢がかないました」。久本は「故郷で千秋楽を迎えられることは本当にうれしい」と喜んだ。

また、愛之助が東京公演を観劇したといい、藤原は「チームワークがいいのがめちゃくちゃ伝わる。おもしろかった」と称賛してくれたと報告。愛之助は、久本にもメッセージを送ったそうで、久本は「うちの嫁がお世話になってます…いうて、LINEくれてね。丁寧な方ですよ。でも、まあ、結局は2人のラブラブが私を通過してただけ。私もダンナおったらしゃべりたいけど、いてへんからなあ」とぼやいて、笑いを誘っていた。