イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティーに所属するウクライナ代表MFオレクサンドル・ジンチェンコ(25)が、英紙「ガーディアン」のインタビューで沈黙を続けるロシア人に反戦を呼びかけた。

 ロシアのウクライナ侵攻へ抗議の姿勢を貫いているジンチェンコは、ロシアのクラブに所属していたこともあり、同国の知人、友人もいたというが「今はほとんどゼロになってしまった。とても残念だ。知人たちは侵攻が始まってすぐに『残念だけど何もできないよ』とメールしてきたけど、そんなことはない。黙っていれば、ウクライナで起きていることの支持になるし、彼らがそうする理由がわからない」と語気を強めた。

 さらに「ロシア人は政府に抗議すると刑務所に入れられるのが怖いのかもしれない。でもサッカー選手ら影響力のある人が、全員同時にSNSで『戦争に反対だ。止めよう』と投稿したら、全員が逮捕されるのか? そんなことはないだろう。彼らが沈黙しているのは残念だ」とも語った。

 今後もロシアの非道を訴えていくつもりだ。

「侵攻が始まって7週間以上経ったせいか、ウクライナが受けている残虐な事態を忘れて順応している人も見受けられる。でも、それは違う。今日も人々は飢え、亡くなり、死体が発見されている。ウクライナでリラックスできている人なんていない。我々の土地を侵略した人たちを憎んでいる。全世界に真実を知ってもらうために、私はこうやって話をしていくのをやめないよ」

 ジンチェンコの言葉は世界に届くか。