お笑いコンビ「爆笑問題」(太田光=56、田中裕二=57)が司会を務める17日放送の「サンデージャポン」(TBS)でロシア・プーチン大統領の「核のカバン」をアピールする狙いについて取り上げた。

 最近、プーチン大統領がメディアに露出する際に、屈強な側近が「黒いカバン」を持ち歩いていることがクローズアップされている。それが「核兵器発射ボタン」が入った通称「核のカバン」なのではないか、と西側諸国をざわつかせている。

 これにお笑い芸人のカズレーザー(37)は「他の国は核のカバンがあることは当然知ってる。こうやってメディアに露出することによって、他国国民に意識させることが目的なのでは」と推測。

 かつてロシアで「核のカバン」を取材したことがある、TBS前モスクワ支局長の黒岩亜純氏(53)は「その通りで、この時点でプーチン大統領の情報戦の勝利だという見方もある。国内には強い大統領をアピールし、国外に対しては、核のボタンをいつでも押せるぞと、強さをアピールしている」と解説。

 一方で、核のボタンを押すことが「即発射」ということではないとも。「軍の参謀総長が送信する、国防相が送信する、それを受けた大統領が送信するという風に大統領1人では暴走できないようになっているが、いまのロシアの実情からすると、軍が反対してもプーチンが言えば、核のボタンを押さざるを得ない状況になるのではないかという懸念もあります」と黒岩氏は話した。