【マサチューセッツ州ウースター発】ついに実現だ。WWEのPPV「レッスルマニア(WM)・バックラッシュ」(5月8日=日本時間9日、ロードアイランド州プロビデンス)で、ロウタッグ王者RKブロ(ランディ・オートン&リドル)と、スマックダウン(SD)タッグ王者ウーソズ(ジミー&ジェイ)の王座統一戦が正式決定した。

 シングル王座を統一しWWEユニバーサル王者となったローマン・レインズの命を受けたウーソズはロウに乗り込み、RKブロにタッグ王座統一戦を要求していた。今度はRKブロがSDに現れ、オープニングで「ウーソズが俺たちに王座統一戦を要求してきた。返答を聞きたければ出てこい」と双子の王者組を呼び出した。

 リングに上がったウーソズは、まるでラップのような口調で改めて統一戦を要求。ベテランのオートンは「オレは若い時のロッカールームから知っているが、お前らは一族と同じく、ろくでもない野郎たちだ」と罵ると、ウーソズに「お前らの挑戦を受けてやるよ!」と統一戦を受諾した。

 人気、実力ともに世界トップレベルの両チームが次回PPVで激突。決戦へ向けて早速、お互いのタイトルを掲げてにらみ合った。RKブロはコーナーに上がってアピールしたが、ここでリドルがウーソズに襲われ叩き落とされしまう。怒りのリドルはWWEオフィシャルのアダム・ピアースにジミーとのシングルマッチを願い出て、メインで激突した。
 
 タッグパートナーをそれぞれセコンドに従えた一騎打ちは、元UFCファイターのリドルがオーバーヘッドキックからスープレックス、セントーンで攻め込んだ。だが、得意のフローティングブロをヒザで迎撃され、ジミーのサモアンドロップを浴びて一進一退の攻防となった。

 リドルはヒザ蹴りからコーナーに上がりフローティングブロを狙ったが、ジミーのセコンド、ジェイが介入しリドルの足を引っ張り妨害した。ここでジミーはリドルにスーパーキックを発射。トドメの圧殺弾を狙い、コーナーに上がった。

 だが、オートンが場外でジェイを実況席にバックドロップの体勢で叩きつけて、ジミーの気を引いた。タイミングが遅れたジミーは空中弾をかわされ、走り込んできたリドルの体を空中に放り投げた。その瞬間、リドルはジミーの首にからみついてRKOだ。相棒の必殺技を見事なカウンターを決めて、ジミーから3カウントを奪った。

 前哨戦は〝神RKO〟でRKブロが制したが、決戦まで両王者組による激しいつばぜり合いが続きそうだ。

 ロウタッグ王者RKブロ対SDタッグ王者ウーソズのタッグ王座統一戦が行われる、「WMバックラッシュ」は日本時間5月9日にWWEネットワークで配信される。